隠者のちょっと横道。。無駄話。。。? 〜和食器webショップ〜菖蒲の隠者
空飛ぶ 『波佐見』 情報
2009 02/27 (FRI)
先日、隠者の母が東京へ出掛ける際に 日本航空(『機内誌』 の中に、『波佐見』 の特集記事が書かれているのを見つけ、その機内誌をお土産に持ち帰ってきてくれました。 (ちなみに機内誌は持ち帰りOKですのでご心配なく・笑)
(実は隠者の母は私よりも飛行機を利用する機会が多いのでした・・苦笑)

JAL機内誌 波佐見情報

その記事は、エッセイスト 『酒井順子』 さんが 『波佐見』 の地を訪れレポートされたもので、その記事の中には 『菖蒲の隠者』 でもお馴染みの 『陶房青』 さんや、 『中村平三』 さんのことも紹介されていましたが。。。 その話題は後に回すとして。。

まずは記事の導入口として、 『波佐見』 の知名度が以前は 『伊万里焼』 『有田焼』 の一部と位置づけられ紹介される事が多く、一般市場には 『波佐見』 というブランドは殆ど知られていなかったという事が紹介されていました。
記事に書かれているとおり、10年ほど前までは 私達 商社 も全国を営業をして廻る際には、お取引先に 『波佐見焼』 の製品も 『有田焼』 として販売していた商社が殆どだったと思います。
それは悪意があってワザと産地を明確にしなかったと言うのではなくて、当時はまだ 『有田』 『伊万里』 に比べ 『波佐見』 というブランドは殆ど知名度が無かったという事もあり、また、当時は有田周辺 『有田』 『伊万里』 『三川内』 『波佐見』 『嬉野』 などで焼かれる 「磁器製品」 の殆どを 『有田焼』 と総称して紹介していたためで、今でも 『有田』 『伊万里』 に比べると 『三川内』 『波佐見』 『嬉野』 の名前を知っている方は少ないのが現状だと思います。

そんなこともあって、『菖蒲の隠者』 のサイトをオープンする際には、ちゃんと生産地の情報を紹介して製品を販売したいという思いから、まず、有田周辺の生産地の歴史と製品の特徴などの紹介することからスタートいたしました。
http://www.iris-hermit.com/arita/history.html
もしかしたら生産地の事まで参照して購入されているお客様は殆どいないのかな?とも思いますが。。 (*^-^*) よかったら再確認してみて下さいね。

今や知名度・人気共にアップしてきた 『波佐見』 も、サイトオープン当初にご利用頂いたお客様の中には、地元の専門店で購入された製品の高台銘 『青』 から、 『菖蒲の隠者』 に辿り着き、紹介していた 『陶房青』 さんをお知りになられたお客様もおられ、その年ワザワザ 『陶房青』 の工房まで訪ねられたお客様もおられました。

『陶房青』吉村聖吾 ご夫妻 今では 『波佐見焼』 のブランドも、実用的でオシャレな製品が多いと若い方を中心に人気も知名度もウナギ上りで。。
またその中で 『波佐見焼』 を知るお客様には 『陶房青』 さんの名前を知らない人はおられないだろうと思える程の人気の窯元となられましたが。。。

その 『陶房青』 の主がこちら
『吉村聖吾』 さんです。
まるで人懐っこいクマさんのような風貌のご主人は、一目見たら忘れられない愛くるしさでしょ? o(^-^ o )
ミワコさんお任せで描かれた 手作り急須
そして、ご夫妻の写真の上には、今年の新作。。
こちらは、全てデザインの違う手作りで作られた急須に、スタジオリベカ のデザイナー ミワコ さんがお任せで自由に絵付けをした作品で、おそらく東京の某大手百貨店で販売されていると思います。

『菖蒲の隠者』 にも分けて頂けると思いますので、気になる方はお気軽にお問合せ下さい。

そして、『波佐見焼』 の窯元を代表して紹介されていた 『陶房青』 さんの情報の他にも、やきもの産地を影で支える 『うつわの成型』 に携わる 『下請け』 さん達の紹介記事も書かれていて。。

『菖蒲の隠者』 では 『隠者の独り言』 のコーナーでも、少し取り上げてご紹介しているので既にご存知の方も多いと思いますが、

『中村平三』 さんでご紹介している 『手作りロクロ成型』
『大拓窯』 さんでご紹介している 『機械ロクロ成型』
そして特殊な形状の製品や大量生産には欠かせない 『鋳込み成型』

などの成型方法についても紹介されていて、その中の 『手作りロクロ成型』 の代表として 『中村平三』 さんがご紹介されていました。

ゴッドハンド 中村平三 ご夫妻 その記事の内容は、工房を訪ねての実演のレポとインタビュー記事で、以前 『隠者の独り言』 のコ−ナーでも紹介した内容と同じような、今の窯業界に 『職人』 が育たない環境などを憂うインタビュー記事なども紹介されていました。

『今は 「作家」 になりたい人はたくさんいるけど、 「職人」 は生まれなくなっちゃったねぇ。』

の言葉が印象的です。。

窯元や商社からの依頼に文句も言わず、1日数百個の生地を寸分違わず作り上げていく 『職人』 さんが素晴らしいのか。。 自分の個性を出した作品に時間を掛けて作り上げていく 『作家』 さんが素晴らしいのか。。

でも一昔前までは、『職人』 として務め上げていく中で 『作家』 としての評価が生まれていたような気がしますが、今では誰でもホンの少し修行を積んで宣言さえすれば 『作家』 になれるような気が・・・ そして、『職人』 よりも 『作家』 と呼ばれる方が、一般の方も ありがたがったり、評価されやすい時代のような気がします。。
知らず知らず 『職人』 < 『窯元』 < 『作家』 というランク付けをしてしまって、そういう基準で見てしまうことが多くなっている自分。。
ホントにそうなのかな? 今でも時々解らなくなって混乱してしまう隠者です。。

♪ 流行り廃りにばかり惑わされ続け、私が消えてしまうなら。。
自分がいる意味なんていらないでしょ。。。♪

Real my place Feat,K-WON - NUDYLINE  歌詞より。。


今回の記事とは何の関係もない曲↑ ですが、最近ちょっとお気に入りの曲で歌詞の内容も何とな〜く好きなので乗っけてみました♪ ちょっと刺激的なPVには目をつぶって。。。 よかったら聴いてみて下さいね。


こちらの 日本航空(『機内誌』(スカイワード) は 2月号 となっていますので、3月以降にご利用の方はご覧いただくことが出来ないかもしれませんが、 日本航空( のサイトからバックナンバーの取り寄せも出来るようです。
気になる方は↓こちらからお取り寄せ下さい。
http://www.jal.co.jp/inflight/skyward/back.html


そう言えば、母がこの雑誌を抱えて帰宅した際の一言。。
『へい(平)ちゃんの、雑誌に紹介されとらすばい!!』
実は、母の実家と中村平三さんの家はすぐご近所で、ご夫妻ともに幼馴染の仲なのでした。。 ♪o(^-^ o ) この地域は 『細工士』 など 『職人』 さんが多くおられた地区で、母の亡き兄も 『細工士』 さんでした。


>> 【 隠者のちょっと横道。。無駄話。。。? 】 バックナンバー <<
ご感想・ご質問などがあればコチラからコメント下さい♪
Copyright© Iris-Hermit. All Right Reserved.