和食器webショップ〜やきものの里肥前有田皿山から普段使いの和食器をお届けします〜

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2005年12月30日
年間ランキング2005
12月30日(金)
2005年も遂に秒読みとなってきました

今日は、『菖蒲の隠者』 の1年の総括としまして、今年1年を通してご注文の多かった商品のランキングを集計してみましたのでご紹介します♪
(集計はご注文の個数ではなく、ご注文件数で集計しています)

RANKING '2005
 〜count down〜  Best 10
No.1 (一真窯)

白磁手彫ボウル
白磁手彫ボウル
焼〆変形丸和皿 No.2 (金善窯)

焼〆変形丸和皿
No.2 (一真窯)

白磁手彫丸皿
白磁手彫丸皿
白磁手彫パスタ皿 No.4 (一真窯)

白磁手彫パスタ皿
No.5 (敏彩窯)

ゆるりカップ
ゆるりカップ
染付高山寺取鉢 No.5 (洸淋窯)

染付高山寺取鉢
No.7 (陶仙房)

玄釉フリーカップ碗
玄釉フリーカップ碗
木蓮フリーカップ/プレート皿 No.7 (泰山窯)

木蓮フリーカップ
木蓮プレート皿
No.7 (一真窯)

白磁手彫カップ
白磁手彫カップ
青白磁反仙茶 No.10 (陶房 青)

青白磁反仙茶
昨年8月に、和食器webショップ 『菖蒲の隠者』 を開設して以来、間もなく2度目のお正月を迎えることとなりました。 今年1年を通じて、 『菖蒲の隠者』 を応援してくださった方々に心から御礼申し上げます。


こうして見ると当然ですが、やはり「ランキング」常連組が名前を連ねています。 中でも一際目立つのは『一真窯』さんの『白磁手彫りシリーズ』が4品もランクインしていて、その強さが目を引きますね。 やはり1年を通じてコンスタントにご注文頂けたというのが結果に表われています。

そして予想もしなかった善戦が、2位に入った『金善窯』さんの『焼〆変形丸和皿』です。 この商品を出品するきっかけになったのは、『白磁手彫ボウル』に合わせてみたら、思いのほかマッチしてイイ感じになったためです。『白磁手彫ボウル』の人気のお陰もあるのかなと思います♪

5位に入った、『敏彩窯』さんの『ゆるりカップ』は色違いで3色揃えましたが、どの種類も満遍なくご注文いただきました。 ちょっとたっぷり目に入るサイズと、シンプルでオシャレなデザインが人気の秘密でしょうか♪

同じく5位に入った、『洸淋窯』さんの『染付高山寺取鉢』は、サイト開設当初からの人気商品でした。 和食器定番の『鳥獣戯画』のデザインが根強い人気の秘密です。

7位の『陶仙房』さんの『玄釉フリーカップ碗』は、独特の渋ーい『玄釉』の景色が魅力的です。

同じく7位の、『泰山窯』さんの『木蓮カップ&ソーサー』も発売以来コンスタントにご注文をいただきました。 『泰山窯』さん独特の華やかで奇麗な絵付けが、女性を中心に受けたようです。 引き物やプレゼントでのご注文も多い商品でした。

同じく7位の、『一真窯』さんの『白磁手彫カップ』ですが、この商品が『白磁手彫りシリーズ』人気爆発の原点です。 春の陶器市で完売してしまうほどの人気が、『白磁手彫りシリーズ』をシリーズ化をするきっかけとなりました。 『菖蒲の隠者』にとっては救世主的な商品です♪

そして最後10位に入ったのは、『陶房 青』さんの『青白磁反仙茶』でした。 『陶房 青』さんの商品の人気の秘密は、ひとつに器の形の良さが上げられると思います。 この商品も、シンプルなデザインでありながら、どこか気品を感じさせる形状ですよね。


今回1年を通してのランキング集計をしてみて、あらためて解かった傾向は、『無地物』の人気の高さでした。 ベスト10の内の8割が無地の商品で、柄の入った商品はわずか2点のみでした。

こういった傾向を踏まえて、来年の新商品の展開を考えていこうかなと思っています。

そして、来年度からのポイント集計方法を少し変更しようと考えています。
今までは、ご注文から10週を越えた場合も1ポイントだけ残していましたが、それを廃止しようと思います。
当初は、定番で人気の高い商品を有利にする目的だったのですが、人気の商品へのご注文があまりに集中するため、注文件数が10件を越えた商品は、それだけでポイントの貯金が大きく、新商品などへご注文があっても、中々ランクインするのが困難になってしまったためです。
今年度で、貯金のあったポイントをすべてリセットして、来年度から新たにランキングの集計をしていこうと思います。 来年度からのランキングもお楽しみに♪
2005年12月17日
染付の職人
12月17日(土)
『染付雲鶴図酒器』  染付けという藍の下絵で描かれています。。。

今日は、染付の器を主に制作されている 『正邦窯』さんで、染付の製作過程をレポートさせていただきました♪

『正邦窯』さんは、有田の商社にもあまり知られていない窯元さんです。 その理由は、ある大手商社のお抱えの窯元であったため。。。そのころは百貨店でも有名な「○○吉」さんの商品なども手掛けられていました。


「染付」とは「コバルト」と呼ばれる「藍色」の原料を使って、釉薬の下に描かれる絵のことをいいます。 釉薬(器表面のガラス質のもの)の下に描かれていますので、その絵柄は剥がれたりする事はありません。

その逆に、釉薬の上から描かれる絵を「上絵」(赤絵や金など明るい色を使ったもの)と呼び、釉薬(器表面のガラス質のもの)の上から描かれているため、こちらは磨れたりして絵が剥げてくることがあります。

では、その「染付」の簡単な製作過程をどうぞ。。。

先のブログ「細工の職人」で紹介したような型の成型で作られた器の生地を、一旦窯で焼き「素焼き」状態になった生地に「コバルト」で絵付けを施していきます。

「素焼き」に筆で絵付けをする様子。
「素焼き」の生地は水分を吸いやすく、筆が走らないので、熟れないと上手く描けません。

複雑な絵柄や難しい絵柄などは、鉛筆や瓢箪墨などで下書きをして、それをなぞって描く場合もあります。(下書きの絵は焼成すると消えます)


こちらが線描きの「染付」が描きあがった状態です。

これ以上描く必要がない時は、このまま釉薬を掛けて焼成する場合もあります。

そして、上の線描きの「染付」に更に手を加え、隙間を塗りつぶしたりする作業を施します。

この作業を「濃(ダミ)」といいます。
「濃(ダミ)」は線描きの絵の具を薄めた絵の具を使い、「水墨画」の要領で仕上げていきます。
使っている筆の太さも違うのが判りますか。 
筆に絵の具をたっぷり含ませて、水滴を転がすようにして「濃」を書き上げていきます。 これは色むらを出さないための技術です。
塗りつぶす面積が広い場合は、更に太い筆を使って「濃」を仕上げていきます。
この「濃」の技術だけでも「伝統工芸士」の認定があったりするんですよ。

こちらが、「線描き」と「濃」を施して仕上げた状態です。

「濃」を施すと、なんだか子供の失敗した塗り絵みたいですよね(笑)
でも心配はいりません、焼成するとしっかり濃淡が出て奇麗に仕上がります。

そして、こちらはなんだと思いますか? 絵が描かれていないと思うでしょ? でも絵は描かれているんですよ。

これは、釉薬を掛けたところなのです。
徳利の下の瓶(かめ)に入っている液体が「釉薬(ゆうやく、または、うわぐすり)」です、絵付けされた器の上からから「釉薬」を掛けると、一旦絵柄は消えてしまいます、というよりも、絵の上に釉薬が掛かって、絵が隠れてしまうわけです。
知らない人が見ると、「絵が消えて勿体無い」・・・となるわけです(笑)

そして最後、窯で焼成されるとこの通り。。。しっかり「線描き」の絵と、「濃」の濃淡が奇麗に出ているでしょ♪

この絵の上には、ガラス質の釉薬がしっかり掛かっているので、絵は絶対に剥げないという訳です。

『下絵(染付)』『上絵(錦)』の違いが1番判りやすいのがこれ。

左の染付が下絵、焼成前の素焼きに絵を描いています。
そして右の錦が上絵、焼成した器のガラス質の表面の上に絵を描いて更に焼成(焼付け)しています。

色が違うだけでデザインは同じなのに、制作の行程は違うんですね。


なんとなく「染付」のイメージはご理解いただけたでしょうか。。。
最後に、以上のことを踏まえて、下の商品を見てみて下さい。

こちらの商品は、伊万里大川内山の「色鍋島」の商品です。

「色鍋島」の特徴である繊細な「鉄仙」の絵はもちろん手描きですが、注目はむしろスカイブルーに塗られたバックです。

ムラ無く塗られたスカイブルー・・・実はこれは「濃」で塗られているのです。 30cm角の大きなサイズでこの面積をムラ無く塗る技術・・・信じられない技術ですよね。
今ではこの技術も大変な作業らしく、こちらの商品は残念なことに製造中止になってしまいました。 (商品の詳細はこちらからご覧下さい)

では、今回の職人レポートはこの辺で・・・次回をお楽しみに♪

2005年12月07日
細工の職人
12月7日(水)
『美形朴碗』  美しい形をしていると思いませんか。。。。

今日は、新商品の 『美形朴碗』 を提供していただいた『大拓窯』さんで、器の成型過程をレポートさせていただきました♪

『大拓窯』のご主人は、有田の有名大手製磁社で、細工の一級技能士として勤めておられました。
定年後ご家族で独立された訳ですが、若い頃から培ったその伝統の技は今でも健在です♪

その細工士としての技術の一端を、「茶器」の成型過程で教えていただきました。



「機械ロクロ」で成型する行程です。
「機械ロクロ」の簡単なイメージ。

「型」の中に陶土を入れヘラで成型してゆきます。 今回はこの「型」を使って、まず「湯冷まし」を成型していただきました。

まず、「型」を固定するロクロの台座に作る器の「型」をはめ込み固定します。


「型」を固定したロクロを回転させ、陶土を入れます。


「型」に入れた陶土にヘラを当て、成型していきます。


「機械ロクロ」で成型されたすぐの状態です。
まだ型に張り付いていますが、粘土が乾き水分が抜けていく過程で、収縮していくことで型と粘土の間に隙間が出来、型から外れるようになります。

「型」から外れた状態です。

この形からどうやって「湯冷まし」になっていくか不思議ですよね?

生地が柔らかいうちに、「湯冷まし」の形に成型してゆきます。
「なめし布」を当て、少しずつ変形させます。



 形を奇麗に整えて「湯冷まし」の形にしてゆきます。
この形状も、乾いてゆく過程で少し戻ってゆきますので、少し強めに変形させます。



左の形から、変形させ(中央)、乾かしたものが1番右の物です。
少し形が戻っているのと、収縮してすこし小さくなっているのが判ると思います。



最後の仕上げは、高台の削り出しです。
しっかり乾燥させた生地(1番右の状態)の高台を丁寧に削ってゆきます。



次に急須(宝瓶)の制作過程をご紹介。
この段階になるまでは、上の行程でなんとなくイメージできると思いますので、この続きから・・・

まずは急須の口を付けなければなりません。 柔らかく溶かした陶土を使って、口を接着してゆきます。 竹べらを使って内側からも丁寧に接着してゆきます。


次に蓋を細工してゆきます。
急須のサイズに合わせ、キッチリと収まるように渕を削ってゆきます。


蓋のツマミと蓋の表面を削って、シャープで上品な形状に仕上げてゆきます。


もちろん、高台も丁寧に細工されています。


はいこの通り、キッチリと蓋のあった急須が出来上がりました♪


右が焼き上がった商品。 
生地の最初の段階から比べると、1割3分ほど縮むのだそうです。



今回ご紹介したのは、数ある成型方法の中のひとつです。
こうやって見ると、ひと言で成型の製品と言っても、手作業の部分が多いことが良く判っていただけると思います。
これだけの職人さんの手が入っているわけですから、ロクロなどの手造り成型に勝るとも劣らない、上品な形状が生れるわけですね。

は「大拓窯」さんの細工場(さいくば)です。
手前から3台「機械ロクロ」のロクロ(型のサイズに合わせて3つのサイズがあります)があり、1番奥のロクロは、仕上げなどの削り細工のためのロクロが設置されています。



この職人の仕事場から
『美形朴碗』は生れてくるんですね。。。



こちらのblogに頂いたコメントをご覧になりたい方はコチラから参照下さい。



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